「昔はきびきびと快適に働いてくれたのに、最近は動作がのろくなってきて、たまにこけることも多くなった」とは、世のダンナ衆について言えるかもしれませんが、パソコンにも同じで実に切実な問題でしょう。「新品のパソコンを購入した当初は、サクサクと機敏に動いていたのに、最近急に動作が遅くなってきてフリーズすることも多くなった」という原因は多々あります。
パソコンを買って来た時のまま使う人は非常にまれで、普通はネットにつなぎ、数多くのソフトをインストールし、セキュリティーソフトも更新したり入れ替えたりします。それらはすべて動作が遅くなる原因となるのですが、さらに以下のような要因もあります。
- メモリー不足
購入時のメモリー容量は余裕があったかもしれませんが、長年使用しているとどんどんメモリーを消費するようになってきます。常駐ソフトが増えたり、同時に多くのソフトを起動したりするからです。メインメモリーとも呼ばれ、容量は大きいほど好ましいのです。
- ハードディスクの空き容量不足
補助記憶装置とも呼ばれ、上のメモリーとは役割が異なります。Cドライブの空きが少なくなってくると不具合発生や動作が遅くなる原因となります。数年ほど前のパソコンの一部では、Cドライブが極端に小さくDドライブに大容量が割り当てられている機種があり、その区切り(パーティション)を変更するか、大きなソフトや動画ファイルなどをDドライブに移動させると快適になるのです。
- ハードディスクの故障
ハードディスクが本当に壊れるとパソコンは動かなくなるのですが、データの一部が壊れていたり壊れかけてくるとその部分を何度も読み直しをするので非常に遅くなります。当社でも、このハードディスク交換だけで見違えるように速くなる例が多くあります。
- ウイルス感染やスパイウェアの常駐
ウイルスや不正なソフトなどの感染で遅くなります。これは困ったことですが、ウイルスの検出と駆除は必須です。しかし、対策としてセキュリティーソフトが入っているとパソコンのパワーがないと(年代の古いパソコンのことです)それ自体で遅くなります。
- 不要なソフトの常駐
不要なソフトが起動されていると当然遅くなります。終了させるか削除(アンインストール)すると速くなります。
このほか、各ソフトのアップデートは常に行い最新のものにしておくことが肝心です。体調を整えてあげてまたひと仕事頑張ってもらいましょう。パソコンも旦那さんも…。