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　昔VHSビデオデッキの中に子供が歯ブラシなどを入れてしまったという話はよく聞きました。パソコンはさらに複雑な機械なので笑ってしまうような話がたくさんあるのです。

　パソコンの画面が映らないので見てもらえませんか？という出張依頼は割と多いのですが、いざ訪問して見てみると、「お客様、電源ケーブルが抜けてますよ」というのも少なくないのです。2度目からの訪問ではお客様のこと、パソコン環境とは別に性格などがある程度分かっているので的確なアドバイスもできるのですが、初回の依頼ですと電話での質疑も限界がある訳です。また、カーテンの開閉か何かでモニターケーブルが外れかけている場合もあります。他にもあらゆる種類のケーブルの抜けがあります。注意したいのは、一見して接続されているように見えても、接触が悪い場合があるこということです。

　最近は機器のワイヤレス化が進んでいますが、マウスやキーボードからケーブルが消えつつあります。それに伴いちょっとしたトラブルが増えてきました。それは、電池切れと接続設定です。テレビやエアコンのリモコンの電池と同じなのですが、特にキーボードの電池は忘れがちです。それから電池交換後はパソコン本体との接続を確立するために本体とマウスのそれぞれに付いている小さなボタンを押す必要があるののですが、それを知らない方が結構いるのです。

　もうひとつワイヤレスの話題ですが、ノートパソコンのワイヤレス機能を入り切りするスライドスイッチなどがよく“切る”になってしまってインターネットができなくなっているケースです。移動する時に持ちあげた際に、OFFの位置にしてしまうようです。

　機器自体の他に契約に関する勘違いによるトラブルがあります。確かに難しいことではありますが、本当に何度も書類を読み返して理解する必要があるのです。よくあるのは、セキュリティーソフトの更新時期が来て新しいバージョンを購入し支払ったけれど実際にはソフトが入っていなかったということがあります。支払いとインストールとは別だということですね。また、プロバイダーとの契約もややこしいです。フレッツにはお金を払っているのに、同時に契約が必要なプロバイダーと契約していなかったということも実はよくあるのです。

　いずれも本当は笑ってはいけないのですが、非常に基本的というか、一瞬で直ってしまうトラブルも実は多いということです。出張で呼ばれた場合などは、お客様もばつが悪いわけです。とにかく取扱説明書などはよく読むことが大事なのですが難しい問題ですね。