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　「私とパソコン」あるいは「インターネットと私」というテーマで原稿を募集すると本当に様々な内容のものが送られてくることでしょう。今回は私の番だと思って、私の考えていることを素直に書きたいと思います。

　私にとってパソコンはずっと仕事で必要不可欠な道具でした。さらにインターネットという便利な道具が登場してからは、仕事以外でも大きな変化が起きました。情報伝達の方法がメールに変わり、ホームページやブログなどで情報の発信源ともなるし、何よりも世界中からの情報が簡単に得られることは今でも驚嘆の毎日です。この時代まで生きててよかったと心底感じるのは、YouTubeなどの動画配信とGoogleMapなどの地図検索です。写真や動画での情報は、本当に貴重です。私は、ほとんど中毒状態です(-_-;)　また、ネット通販ではあらゆるものが購入でき、そして1日ないし数日で商品が届くとなれば、もし仕事もネット上だとしたら、気分転換のための散歩以外に外に出歩く必要がない人もきっと多いことでしょう。

　このように私たちの生活や仕事に変革を及ぼしたわけですが、同時にその進化が我々の思考、価値観、倫理感、道徳観など精神的な面でも変化を与えた、あるいは与えているということです。また、コンピュータウイルスのまん延、ネットを利用した犯罪（ネット暴力、プライバシー侵害）などの悪い影響を与え続け、さらにゲーム依存症をはじめ、携帯依存症、など様々な中毒の問題もあります。ネットには面白いことや誘惑に満ち溢れています。時間的にも金銭的にもちょっと間違えば人生を棒に振りかねないです。すべての活動や思考のテンポが速くなり、自分が取り残されていくような錯覚もしてしまいそうです。

　グローバルな社会は、さらなる富の集中を生み貧困格差も広げてきました。商品やサービスにおける一点集中化の流れがネットの情報網によってさらに加速された感があります。このまま人気、評判の良いものがますます寡占化して定着してしまう社会が続くのでしょうか。Windowsにはもうウンザリです。

　間違った情報やデマを流すサイトや悪徳商法は人の弱みに付け込む許せないものです。ネットやパソコンの奴隷にならないように、きちんと自分の足で歩き、自分の五感を駆使して真実を見た方がよいのですが、実際には難しい問題ですよね。とにかく、月に何日かは、テレビとパソコンから離れ、郊外の野山や海を見てゆっくりとした時間を過ごすことが大事でしょう。電気、電磁波と情報に囲まれた世界から少し距離を保っておくことが人間の生態システムにはよいことは明らかです。多くの人の体内に蓄積したデジタル毒素やストレスは相当大きいと思われますから。