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　相談をいろいろ受けていると時には、思わずズッこけることがあります。そのうちのひとつが「今Xpを使っているんですけど、今度の新しいVistaを入れたら早くなりますよね。」同様の質問は、95から98へ、98からMEへ、またMEからXpへの移行時にも聞かれたことなのですが、私の答えはいつもこうです。

　「新しいバージョンのWindowsを入れると、そのままでは逆に遅くなりますから、やめた方が賢明です。体感する速さ(快適さ)は、ソフトとハードとのバランスで生まれるのです。高性能のソフト(Windows)はより高度なハード(パソコン)を要求する仕組みですよ。」

　パソコン大別すると３種類あるようです。それはノートパソコンとデスクトップパソコン、それと、初めから高速化を追求したゲーム用パソコン(高速・高級パソコン)です。

　逆に言うと、一般の普通のメーカから販売されているパソコンは元々速く動作するようには設計されていない(安い標準的な部品で構成されている)と考えたほうが良いのです。ですから、快適さにこだわるのであれば、少し高速な部品を使ったパソコンを最初から買い求めるべきだ、とも言えるわけです。

　さて、そうは言っても購入直後よりも明らかに遅くなった(重くなったとも言いますが)パソコンはたくさんあります。このような修理は最近多くあるのですが、原因は様々です。難しいのは原因がわかってもその対策はなかなかうまくいかない場合もあるということです。遅くなる原因としては次のようなものがあります。(ハードディスクやその他のパーツの故障による速度低下は除きます)

1. セキュリティーソフトとの相性 すべてのパソコンがそうではないのですが、明らかにインストールした直後から遅くなります。
2. メモリー不足 メインメモリーは多ければ多いほど良いのですが不足している状態では極端に遅くなります。(98やMEは事情が少し違います)購入してから入れたソフトが増えてくるとどうしてもメモリーが不足しがちとなります。
3. ウィルス感染 これは一大事です。ウィルス対策ソフトが入っていない場合には最悪初期化が必要となります。
4. スパイウェア感染 ウィルスほど深刻でないという考え方もありますが、個人情報の流出などを考えるとできるだけこまめにチェックして駆除する必要があります。多数のスパイウェア感染でパソコンの能力がかなり奪われることがあります。

　さて、解決策ですが、ソフトがらみが原因だと初心者での解決は難しいです。メモリー増設は、とりあえず有効な解決策です。特に、現在のVista搭載機は512MBでは不足ですので、快適さを得るには1GBか、できれば2GBに増設しておく必要があります。